2012年11月27日火曜日

11月19日練習

 今年のサンボ世界大会が終わり、日本代表団が帰国されたようです。

皆様大変お疲れ様でした。

今回の大会ホスト国はベラルーシ。

どのような経路で向かわれたのか詳細は知りませんが 日本から首都ミンスク直行便はまだあり

ませんから乗り継ぎにしろ経由地泊にしろ大変な長旅でしょう。

腰の痛い方にとっても「座りっぱなし」はかなりコタエますし。

ただでさえ試合に向けて体調調整をしたい処なのはずなのに否応なくの長時間フライトは

ストレスが体にも心にも溜まる事でしょう。

光栄なことに 今回の代表選手に 川口サンボに練習に来てくれる選手が1名おりました。

今回の試合経験、遠征経験を今後徐々に皆さんに惜しむ事無く伝えていって欲しいと願います。

百聞は一見に如かず。

どんな事を体験し、感じ、そして今は何を考えているのでしょうか。

これからの稽古 練習を通じ私も吸収してゆきたいと考えています。

さて、昨夜は新しく参加して下さったかたも混じり、関節技の研究、抑え込みスパーリング、

そしてトータルスパーリングを行いました。

皆さん大変熱のこもったスパーを繰り広げていた事と思います。

それぞれが各自の練習課題を意識しながら実践されているようです。

かくいう私もまだまだ 課題を持ち 練習に臨むつもりです。

課題ばかりたくさんある私ですが、以前 少しの間私にコーチをしてくれた選手は 私に

「返し技を意識しなさい」と話してくれました。

返し技というと日本では聞こえが良くないかも知れませんね。

「待つ姿勢であって積極性に欠ける」とか 「裏をかく」とか あまり良いイメージを連想をさせない

かもしれません。

でも そのコーチの目から見て 私のサンボの欠点、あるいは物足りなさとして「返す技術の乏し

さ」を感じたのでしょう。 

闘いの場に臨む以上は勝たなければなりません。 でも勝つ勝負をするには私のサンボ技術では

「返して勝つ」という意識が足りないと映ったのではないでしょうか。

サンボのみならず 他の競技でも返し技は大変良く見られます。

例えばサンボ強豪国のひとつモンゴル、あるいは内モンゴルで行なわれるモンゴル相撲(ブフ)。

そのブフではそれこそ多くの取り組みにおいて返し技で決着がついているようです。

ブフとサンボでは試合ルールが全く異なりますしある意味返し技上手が有利とも言えるルールです

から単純比較は出来ませんが彼らモンゴル人力士達のなかには明らかに「勝負がつくその瞬間ま

で返す」事を考えるDNAが存在すると言っても過言ではないでしょう。

勝負には様々な状況が考えられます。

体力的に不利で押し込まれる事もあるでしょう。 関節技で極められるところまで持って行かれそう

になることもあるでしょう。また反対に相手が仕掛けてきた攻撃をただ返しただけで必要以上に

体力を使う事無く試合を終わらせる事が出来、次の勝負に余裕を持って臨む事ができたなど。。

返し技の意識の仕方や考え方、捉え方は各自がその位置を決める事であり 他者が

指図すべきものではないかもしれませんが 私にとって彼の言葉はなにか痛い所を突かれたような

気持ちになった事を思い出します。

自分が押していた勝負だったのに返し技であっという間にひっくり返されたという経験もありました。

勝負に臨む時の大切な方法論の一つとして今後忘れないよう稽古に励もうと考えています。


本日練習に参加下さった

鈴木岳男選手、川田郁斗選手、丸島選手、鈴木康裕選手、小倉選手、森田さん 松嶋会長

大変お疲れ様でした。

また一緒に練習しましょう。